「中取り」や「あらばしり」。搾るタイミングで変わる味

🍶 しぼるタイミングで劇変!日本酒の「あらばしり・中取り・責め」

日本酒は、発酵が終わった「もろみ」をしぼって、液体(酒)と固形物(酒粕)に分けることで完成します。
実は、同じタンクのお酒でも「最初・中間・最後」のどこでしぼり取られたかによって、味も香りも全くの別物になります。

それぞれの特徴を、わかりやすく解説します!

ひと目でわかる!味わいの比較表

呼び名 しぼる順番 味わいの特徴 アルコール度数 レア度
あらばしり(荒走り) 最初(1番目) 荒々しくフレッシュ、発泡感 やや低め ⭐⭐⭐
中取り(なかどり) 中間(2番目) 最もきれいでバランスが良い 安定 ⭐⭐
責め(せめ) 最後(3番目) 濃醇でパワフル、雑味と旨味 高め ⭐⭐⭐⭐⭐
  1. あらばしり(荒走り):ピチピチ弾ける「やんちゃ坊主」

圧力をかけず、もろみ自体の重みだけで最初にするすると出てくるお酒です。

  • どんな味?:少し濁りがあり、ガス感が残っていてピチピチとフレッシュ。圧倒的な爽快感があります。
  • 例えるなら:エネルギーが有り余っている「やんちゃな高校生」。粗削りだからこその魅力が詰まっています。
  1. 中取り(なかどり):味も香りも完璧な「優等生」

あらばしりが出きった後、じわじわと圧力をかけながら搾り取る中間の部分です。「中汲み(なかぐみ)」や「中垂れ(なかだれ)」とも呼ばれます。

  • どんな味?:透明感があり、香りと味のバランスが最も優れています。日本酒の「一番美味しいところ」とされ、鑑評会に出品されるお酒の多くはこの中取りです。
  • 例えるなら:品行方正で誰もが憧れる「学年トップの優等生」。
  1. 責め(せめ):旨味も渋みも凝縮した「ベテランの職人」

最後に、ギューッと限界まで圧力をかけて一滴残らずしぼりきる部分です。

  • どんな味?:アルコール度数が高くなり、お米の旨味や苦味、渋みがガツンと残るパワフルな味わいです。単体で市販されることは滅多になく、通常はブレンドして味に深みを出すために使われます。
  • 例えるなら:人生の酸いも甘いも噛み分けた「頑固なこだわり職人」。

まとめ & 次の1本を選ぶヒント

もし居酒屋や酒屋さんでこれらの文字を見かけたら、その日の気分で選んでみてください。

  • 「爽やかに、すっきり飲みたい!」 = あらばしり
  • 「ハズさない、最高の一杯を楽しみたい!」 = 中取り

同じ銘柄の「あらばしり」と「中取り」を飲み比べてみるのも、日本酒の世界がグッと広がるのでおすすめですよ!