上善如水ファン必見|次に飲むべきは湊谷藤助

水からの卒業?いや、それは美しき「深化」である。

日本酒の入り口として、これほど多くの人に愛された銘柄が他にあるでしょうか。新潟県・湯沢の白瀧酒造が生んだ上善如水(じょうぜんみずのごとし)です。

「まるで水のように突っかかりがない」「日本酒ってこんなに飲みやすかったんだ!」そんな感動をくれた上善如水。しかし、その軽やかさに慣れてくると、ふとこんな欲が湧いてきませんか?

あの綺麗な飲み口のまま、もう少しお米の旨味や奥深さを味わってみたい。

そんなあなたに自信を持っておすすめしたいのが、同じ白瀧酒造が醸すもう一つの傑作、「湊屋藤助(みなとやとうすけ)純米大吟醸」です。

「湊屋藤助」ってどんなお酒?

湊屋藤助とは、安政2年(1855年)に白瀧酒造を立ち上げた創業者の名前そのものです。いわば、蔵のプライドと伝統をすべて詰め込んだ「顔」とも言える最高級グレードの純米大吟醸です。

上善如水との違いを、3つのポイントで紐解いてみましょう。

  • 原材料のこだわり
    上善如水と同じ「50年かけて濾過された雪どけ軟水」を仕込み水に使いつつ、お米には新潟県が15年の歳月をかけて開発した高級酒米「越淡麗(こしたんれい)」を100%使用しています。
  • 圧倒的な「厚みとコク」
    上善如水が「圧倒的な透明感」を追求しているのに対し、湊屋藤助は驚くほどなめらかな喉越しはそのままに、お米由来のふくよかな旨味と奥深いコクが口いっぱいに広がります。
  • 品のある桃のような香り
    グラスに注ぐと、上品でさわやかな果実香(吟醸香)がふわりと鼻腔をくすぐります。派手すぎず、お食事を引き立てる上品な香りです。

上善如水と湊屋藤助のスペック比較

特徴 上善如水(純米吟醸) 湊屋藤助(純米大吟醸)
目指した味わい シンプルで清らかな水の如きお酒 米の旨味を引き出した厚みとコク
使用米 新潟県産米など 新潟県産「越淡麗」100%
精米歩合 55% 50%(より雑味のない仕上がり)
おすすめの器 ワングラス 陶器のぐい飲み(コクをしっかり感じるため)

白瀧酒造の「粋なメッセージ」

白瀧酒造は、上善如水について公式にこう語っています。

「のちに卒業して他の酒を好きになってもかまわない、けれど、最初に好きになる日本酒は『上善如水』であって欲しい」

なんと潔く、愛に満ちた言葉でしょう。上善如水で日本酒の美味しさを知った人が、次にステップアップする場所を、蔵元はあらかじめ用意してくれていたのです。それこそが、この「湊屋藤助」に他なりません。

「水の如き透明感」のその先にある、「米の旨味の小宇宙」。
上善如水ファンのみなさん、今夜は少しだけ贅沢に、ボトルを注ぐ音まで心地いい「湊屋藤助」で、新しい扉を開けてみませんか?